旧暦8月15日は満月で「中秋の名月」とされ、涼しく空が冴えわたるこの日の月が一年で最も美しいとされています。
大陸では秋の収穫物を満月に供え、五穀豊穣を祝い、実りに感謝する「収穫祭」の意味合いがあり、元旦、端午と並ぶ三大節句として重要とされています。現代でも月餅を配りとても盛大にお祝いしています。
お彼岸前のまだ暑い盛りで忘れがちですが、三方に十五個の月見団子とススキを供えてその年の収穫を感謝する日となります。
「十五夜のお月見」は暦と共に大陸から伝わって来たものです。平安期には宮中で月見の宴が催され、収穫物を供え盛大に祝っていたようです。お月見の習慣は庶民にも定着し、秋の七草と秋の代表的な収穫物である里芋、柿など果物を供えてお月見をしました。十五夜のお月見は別称「芋名月」ともいいます。
お供え物の団子や芋、果物などは盗まれると良いことがあるとも云われ、「月が食べた」という吉祥に扱われて、つまみ食いしてもされてもお咎めなしです。
十五夜のお月見をしたら、是非ひと月後の十三夜のお月見も楽しんでください。
十五夜のお供え例
お月見団子と里芋などの芋類や果物をお供えします。花屋さんでは十五夜のころは、菊、リンドウ、ススキなどが豊富にあります。なかなか秋の七草全て揃うのは難しいのですが、数種類は欲しいですね。秋の七草は、ススキ、桔梗、萩、女郎花、撫子、葛、フジバカマ などです。今回はススキしかありませんでしたので、名前旗の家紋を撫子の紋「丸に石竹」にしてみました。
お月見団子と里芋などの芋類や果物と共に、命名旗・名前旗を飾るとお子様と一緒に収穫への感謝をする意味を持つと共に、家族の無病息災を祈る意味になります。
ススキは猫に注意してください。ススキで遊びだして花器を倒してしまいます。