お正月飾りと名前旗、命名旗

お正月のお供え

神棚のあるお宅と神棚のないお宅があると思いますが、家の一番良いところに鏡餅をお供えします。神棚のあるお宅はそのお部屋に鏡餅をお供えします。鏡餅は年神さまが宿る大事なものですので、神様に供えるための器「三方」に載せます。三方がないお宅は奉書紙に載せてお供えします。三方はホームセンター、雑貨屋さん食器屋さんなどでお求めできますが、「三宝」とも表示しています。正式名称は三方です。器の三方向に宝珠形の穴が開いていてこれが名称「三方」の所以です。穴の開いていない面を神様側に向けます。三方は無垢の木製が一番良いものです。

その他、季節の花や新年の干支を飾ります。その際は是非、名前旗や命名旗も一緒に飾ってください。

お正月飾りと共にお子様のお名前を記した名前旗、命名旗も一緒に飾ることには、年神さまご先祖様にお子様の無病息災と健やかな成長を祈る意味があります。また、親せきの集まる家ではお子様の名前を知らしめる目立たせるという旗本来の役割もあります。一族の未来を担う大切なお子様の一人として親戚一同皆の記憶に刻まれることでしょう。

我が家ではお正月の松が取れるまで、雛飾りの毛氈(もうせん)を利用して飾り棚を用意しています。台は無印良品の折り畳み式の机なのですが非常に便利に使わせていただいております。鏡餅や贈られた羽子板や季節の花の他、子供たちが頂いたお年玉を一緒にお供えしています。

お正月の飾り例
中央に三方に載せた鏡餅、季節の花、羽子板、そして名前旗、命名旗です。
お正月飾りの例
小さい飾り付け例

羽子板

お正月飾りに「羽子板」という縁起物があります。羽子板は羽の付いた無患子を突くことから子供が病気をしない意味になり、江戸時代から昭和にかけてとても流行しました。現代では遊びの地位をバトミントンに取って替わられましたが、本来は子供たち同士で遊べるものです。その羽子板に歌舞伎の演目を押絵という技法で人形を造り載せたものが押絵羽子板です。お正月用に赤ちゃんの生まれたおうちに親戚から贈られる習慣があります。

新年会

大晦日からお正月は、親戚縁者一同に赤ちゃんをお披露目する機会です。このとき初めて会う親戚も多いと思いますので命名旗もお持ちになってください。親戚の皆さんが名前を憶えてくれるでしょう。